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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻5号

1982年05月発行

特集 外科外来マニュアル

私の治療 総論

血腫の処置

著者: 大谷五良1

所属機関: 1三井記念病院外科

ページ範囲:P.826 - P.826

文献概要

□外傷後の場合
 外傷による血腫の好発部位は頭部,顔面,上腕,大腿などで,血流の豊富な部位,軟部組織のすぐ下に骨のある部,比較的大きな外傷の受けやすい部などをいうことになる.頭部の場合はいわゆるコブを作ることが多いが,顔面などは皮下組織が柔らかいので,血腫を形成するというより,皮下に広い溢血斑を呈することが多い.四肢の場合に大きな外力を受けていて,骨折を伴うことがあるから注意を要する.
 いずれの場合でも一応血友病など出血性素因があるかどうかを問診することが必要であるが,貧血様の顔貌を呈しておれば血管検査を行つて,かくれた原病の存在を疑つてみる必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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