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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻5号

1982年05月発行

文献概要

特集 外科外来マニュアル 私の治療 総論

よくみる骨折と副木法

著者: 森健躬1

所属機関: 1厚生年金病院整形外科

ページ範囲:P.836 - P.839

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□鎖骨骨折
 転位が高度の場合は,中枢骨片の尖端が前上方に突出するので,触診で診断は容易である.しかし,小児に多い,いわゆる若木骨折のような骨の連続性を残すものでは,注意しないと見逃しやすい.転位がないか,あつても軽度のものは,幅広い包帯で両肩を後方へ引き,背部で交叉させる8字固定を行うだけでもよい(図1).このために最近は専用の固定バンドも市販されているが,健保適用はない.成人で,転位の著明なものは,外固定だけでは整復位の保持は不可能で,観血的整復固定術の適応となる.もし,骨癒合が進行するまでの1〜2ヵ月間,背臥位でいれば,骨片部の転位も自然に整復するが,容易に行える方法とはいえない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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