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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻7号

1982年07月発行

文献概要

特集 胆石症をめぐる最近の話題

内視鏡的乳頭括約筋切開術の適応—外科的処置との対比および長期予後調査から

著者: 相馬智1 小野美貴子1 藤田力也2

所属機関: 1杏林大学医学部第1外科 2昭和大学医学部附属藤ケ丘病院外科

ページ範囲:P.1065 - P.1071

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はじめに
 内視鏡的乳頭括約筋切開術endoscopic sphincteropapillotomy(EST)は,内視鏡直視下に乳頭を切開して遺残結石を取り出す方法であり,1973年臨床応用1-3)がはじめて可能となつた.以来,世界の各施設で積極的に行われすでに20,000例を越す症例が報告され,西独では手術的方法にとつてかわろうとする勢いである.最初は遺残結石のみを対象に考えられた本法も,良性胆道末端狭窄や乳頭腫瘍のpalliation4,24)にまで行われるようになつた.西独では前者が10.64%,後者が2.06%29)おこなわれている.本法が開発されて既に10年を経過しようとしている.これを機会に長期の成績をふりかえりながら適応について述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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