icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻7号

1982年07月発行

Q & A外科医のための統計学・6

生存率の計算と有意差の検定—χ2検定,標準偏差による

著者: 草間悟1 杉田暉道2

所属機関: 1昭和大学附属豊洲病院 2横浜市立大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.1103 - P.1107

文献概要

 草間 ある疾患を有する患者が,どのような因子によつて予後の違いがあるか,あるいは治療を行い治療効果があるか否かを調査する一つの方法として生存率を計算し,その差が統計学的に有意であるか否かを判定することは臨床研究の方法として重要です.
 癌ではその性状,宿主の条件,加えられた治療によつて宿主の時間学的運命が変化します。癌の臨床研究を行う者にとつては,これを計算し,有意な差があるかを判断することは学問の方法論として重要であるにもかかわらず,必ずしも論理的に正しい方法がとられていなかつたことが少なからずあるように思います.癌以外の疾患についても同じような考え方があると思いますが,今回は癌を中心にして例題をとりあげたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら