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手術室における水の細菌汚染と対策
著者: 鈴木朝勝1 難波芳道2
所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院手術部 2名古屋大学医学部附属病院麻酔科
ページ範囲:P.1113 - P.1117
文献購入ページに移動手術器械器具の滅菌についてはすべての外科医が関心を持ち日常注意しているが,術前の手洗用滅菌水や手術器械の洗浄に使用されている水については比較的なおざりにされていることが多い.
術前手洗水の細菌汚染については,萩原1),芦山2),古橋3),牧4)等の報告があり,英国でも報告5)されている.
われわれの手術室では1978年4月から術前手洗水のみならず,手術器械の洗浄に用いられる水道水(温水と冷水)も定期的に細菌検査を行つてきた.過去3年9ヵ月の間に数回細菌汚染が発見され,この原因究明と対策に努力してきた.今回はこれらの水の細菌検査成績とわれわれの行つてきた汚染対策について述べ一般の注意を喚起したい.
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