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文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻7号

1982年07月発行

文献概要

臨床報告

外傷性浅側頭動脈瘤—症例報告と本邦報告例の集計

著者: 貝嶋光信1 田中達也1 代田剛1 牧野憲一1 米増祐吉1 藤田昌宏2

所属機関: 1旭川医科大学脳神経外科 2旭川医科大学付属病院病理部

ページ範囲:P.1119 - P.1122

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はじめに
 頭部外傷に伴い発生する外頸動脈系の血管病変には,仮性動脈瘤と動静脈瘻,およびそれらの合併などがある.その中で外傷性浅側頭動脈瘤は1740年のBartholinの報告が最初といわれ,1970年にはSchechter,M.M.らが93例の文献上の集計を行つている.本邦においても本症の報告は散発的に見られ,われわれの集め得た限りで過去13年間に17例の文献上の症例を数えるが,これらを集計,調査した報告はない.
 今回われわれは,浅側頭動脈瘤に発生した外傷性動脈瘤の1例を経験したので,その症例を呈示し,本邦症例の集計の結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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