icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科37巻9号

1982年09月発行

特集 Controversy;皮切と到達経路

〈コメント〉—肝広汎切除の到達路

著者: 葛西洋一1

所属機関: 1北海道大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1347 - P.1348

文献概要

はじめに
 肝切除のための皮切と到達路は,できるだけ広い視野が得られるようにすることである.また,基本的な考え方は菅原らと同様で肝疾患の性状と部位によつてことなるのである.悪性肝疾患では,リンパ節郭清を徹底して行うという必要性から,とくに広い視野が得られる皮切が要求される.したがつて,皮切にともなう体壁の神経,血管,筋肉損傷による障害も,止むを得ないものとしなければならないのであるが,われわれの経験では,予想外に,皮切に続発する障害は少ないのである.
 われわれは,肝広汎切除とくに拡大肝右葉切除など肝右側の手術では,開胸腹到達法を行つた時期もあるが,最近では,ほとんどすべての場合に開腹術のみで行つている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら