文献詳細
臨床報告
Behçet病に合併した両側膝窩動脈瘤の1例
著者: 山田武男1 岩井武尚1 佐藤彰治1 五関謹秀1 井上賢二1 滝口透1 杉原国扶1 畑野良侍1 毛受松寿1 滝沢登一郎2 松本誠一3
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科 2東京医科歯科大学医学部病理 3河北病院整形外科
ページ範囲:P.1435 - P.1440
文献概要
Behçet病は口腔粘膜の再発性アフター,外陰部潰瘍,結節性紅斑皮疹・毛嚢炎様皮疹などの皮膚病変とブドウ膜炎を主とする眼症状を4主徴とするほか,多彩な副症状を有し,増悪と寛解をくり返して慢性に遷延する経過をとる全身性炎症性疾患である.そのうち血管病変を伴うものはAngio-Behçet(浦山)またはVasculo-Behçet(清水)と呼ばれている.最近われわれは,Behçet病患者に両側膝窩動脈瘤が異時性に発症した症例を経験し,外科的治療を加えたので報告する.
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