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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻1号

1983年01月発行

特集 よくみる肛門部疾患診療のポイント

治療法の動向—痔瘻—括約筋温存術式

著者: 岩垂純一1 柳田通1 岡田光生1 隅越幸男1

所属機関: 1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター

ページ範囲:P.45 - P.50

文献概要

はじめに
 今まで痔瘻の手術においては全瘻管を切開し開放創とする切開開放術式(Lay open法)が主に行われてきた.この術式は根治性の点からは,確実なものであつたが全瘻管を切開開放するために瘻管の括約筋を貫通する部位,深さによつては括約筋の侵襲は大きなものとなり,したがつて術後の肛門の変形,変位,そして時には肛門機能障害までも生じることがあつた.
 そのため,より少ない手術侵襲で痔瘻を手術できないかとの考えより種々の括約筋温存術式が工夫され試みられてきたが,ともすれば根治性の点で完全とは言えなかつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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