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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻1号

1983年01月発行

ここが知りたい 臨床医のためのワンポイントレッスン【新連載】

変形性膝関節症の治療;とくに週一度の関節内ステロイド注入の是非について

著者: 伊勢亀富士朗1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.97 - P.97

文献概要

 A;変形性膝関節症はさまざまな病態からなり,この病態の一つ一つを根気よく除去することが治療の向上につながつて行く.
 変形性膝関節症は1:4で女性に多く,82%が肥満を示し,89.5%は内反膝を呈し,かつ57%に下腿内捻を伴う.不安定膝は42.5%にみられ屈曲伸展障害も70.5%で高い.不顕性靭帯損傷と半月損傷は各々34%でベーカーのう腫の発生も23%である.特発性滑膜出血は1.2%,関節水腫は13.6%で多くはない.軟骨病変は膝蓋骨の中央と外側関節面での病変が83.3%で多く,次いで大腿骨の30°から60°の接触面の病変が66.7%を示し,脛骨病変が52.9%でこれに次ぐ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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