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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻1号

1983年01月発行

文献概要

臨床研究

超音波検査法による結節性甲状腺腫の診断—成績と分類

著者: 川口英敏1 上村邦紀1 木本明博1 金光敬一郎1 田中道宣1 後藤平明1 渡辺栄二1 平岡武久1 宮内好正1

所属機関: 1熊本大学医学部第1外科

ページ範囲:P.119 - P.124

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はじめに
 甲状腺は体表に近い臓器であるため触れ易く,したがつて疾患の診断には触診法の有用性が強調されてきたが,経験を含め個人の能力に左右されるなど客観性に乏しいのが欠点である.
 形態学的な検査法としてのシンチグラム(I,Tl,Tc)は核種の甲状腺への取り込みの状態により甲状腺疾患の診断には有力な情報を与えてくれるが,腫瘍の良悪性の鑑別には今のところ確かな検査法とは言い難い.その点,最近の装置の改良により鮮明な画像が得られるようになつた超音波検査法は,甲状腺腫の輪郭や内部構造の状態をかなり正確に表現するためその有用性が再び注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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