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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻10号

1983年10月発行

臨床報告

特発性大網捻転症の1例

著者: 横井公良1 鄭淳1 木内博之1 飯田安彦1 井出裕雄1

所属機関: 1下谷病院外科

ページ範囲:P.1517 - P.1520

文献概要

はじめに
 大網捻転症とは,大網の一部あるいは,全体が捻転し,その末梢が血行障害に陥るものであるが,定型的臨床症状を欠くため適確な術前診断の極めて困難な疾患のひとつである.
 本症は捻転を生ずる器質的原因の有無により,続発性と特発性に大別されているが,1858年Marchetteによりはじめて報告されたものは続発性であつたとされ,特発性のものは1899年Eitelにより最初に報告された.以後1981年までに欧米では,Basson1)の集計によれば223例の特発性大網捻転症が数えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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