文献詳細
臨床報告
文献概要
はじめに
大網捻転症とは,大網の一部あるいは,全体が捻転し,その末梢が血行障害に陥るものであるが,定型的臨床症状を欠くため適確な術前診断の極めて困難な疾患のひとつである.
本症は捻転を生ずる器質的原因の有無により,続発性と特発性に大別されているが,1858年Marchetteによりはじめて報告されたものは続発性であつたとされ,特発性のものは1899年Eitelにより最初に報告された.以後1981年までに欧米では,Basson1)の集計によれば223例の特発性大網捻転症が数えられている.
大網捻転症とは,大網の一部あるいは,全体が捻転し,その末梢が血行障害に陥るものであるが,定型的臨床症状を欠くため適確な術前診断の極めて困難な疾患のひとつである.
本症は捻転を生ずる器質的原因の有無により,続発性と特発性に大別されているが,1858年Marchetteによりはじめて報告されたものは続発性であつたとされ,特発性のものは1899年Eitelにより最初に報告された.以後1981年までに欧米では,Basson1)の集計によれば223例の特発性大網捻転症が数えられている.
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