文献詳細
臨床報告
内分泌非活性ステロイド過剰産生型副腎皮質癌の1例
著者: 石神博昭1 山中義秀1 佐藤英樹1 小川清1 山路正文1 谷山新次1 柏木福和1 伊藤健次郎1 藤本茂2 奥井勝二2
所属機関: 1成田赤十字病院外科 2千葉大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1541 - P.1544
文献概要
副腎皮質癌は極めて稀な疾患であるが,そのうちホルモン産生能を有するものは産生ホルモン過剰より起こる特徴的病態により早期診断が可能である.一方,ホルモン産生能を有しないものは,他の後腹膜腫瘍と同様巨大腹部腫瘤によりはじめて発見される事が多く,従つて予後も不良である.
今回著者らは,右下腹部痛を主訴として来院した本症の1例を経験し手術前後の内分泌学的検索を行つたので報告する.
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