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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻11号

1983年11月発行

文献概要

特集 胃・十二指腸潰瘍

内視鏡的止血法

著者: 竹本忠良1 大谷達夫1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1575 - P.1579

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はじめに
 消化管出血のなかでも,上部消化管からの出血は日常の臨床においてしばしば遭遇する病態である.このさい出血部位とその状態を迅速かつ的確に診断するとともに,急性出血症状に対する適切な治療を行うことがきわめて重要であることはいうまでもない.
 最近では,上部消化管全体が1本のスコープで観察できるpanendoscope,それも細径のものがひろく普及してきたために,上部消化管出血に対する緊急内視鏡診断も容易に行えるようになつた.緊急内視鏡検査による出血源の的確な診断・観察が終われば,引き続いて直ちにその治療が行われなければならない.さいわい,内視鏡直視下に施行する高周波焼灼止血法,レーザー止血法,高張Na-Epinephrine液局注療法,純エタノール局注療法,clot coating法などの非観血的治療法がずいぶんと進歩してきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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