文献詳細
臨床報告
広汎な腹腔内転移を認めた虫垂カルチノイドの1例
著者: 杉山恵一1 蜂須賀喜多男2 山口晃弘2 磯谷正敏2 近藤哲2 安井章裕2 堀明洋2 山田育男2 広瀬省吾2 深田伸二2 宮地正彦2
所属機関: 1大垣市民病院第2内科 2大垣市民病院外科
ページ範囲:P.1659 - P.1663
文献概要
カルチノイドは消化管上皮に存在するKultschitzky細胞から発生する腫瘍で,その多くは消化管に発生し,なかでも虫垂に発生頻度は高いが,虫垂原発のカルチノイドは良性のものが多く,広汎な転移を来たす例はきわめてまれである.今回われわれは開腹時,広汎な腹腔内転移を認めた虫垂カルチノイドの1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
掲載誌情報