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特集 プラスマフェレーシス
治療への応用—膠原病
著者: 荻田忠厚1 高橋孝喜1 吉沢久嘉2
所属機関: 1東京大学医学部物療内科 2国立相模原病院内科
ページ範囲:P.1713 - P.1717
文献購入ページに移動近年免疫学の進歩により,多くの疾患の病態に免疫異常の関与していることが明らかにされて来た.とくに自己免疫の概念が生まれてからは,免疫複合体やある種の抗体が疾患の進行上有害に作用することが示されている.これらの自己免疫疾患と呼ばれる疾患群の発症原因については不明のことが多く,かつ難治でしばしば薬物療法に対し抵抗性を示す.そのため病態に有害に作用すると考えられる諸物質を除去することにより,疾患の進行を阻止しようとの意図で血漿交換療法(Plas—ma Exchange,PE療法,Plasmapheresis)が試みられるようになつて来た.
このPEにより有害因子を除去しようとする考えはとくに新しいものではないが,治療に積極的に試用されはじめた背景には医療機器の開発により血漿分離が比較的容易に行われるようになつた点が寄与しているものと考えられる.
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