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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻12号

1983年12月発行

文献概要

臨床研究

乳癌における脈管内侵襲(リンパ管侵襲,静脈管侵襲)の意義

著者: 木村盛彦1 佐藤和雄2

所属機関: 1群馬県立がんセンター外科 2群馬県立がんセンター病理

ページ範囲:P.1777 - P.1781

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はじめに
 乳癌の予後に関与する因子については,種々の面から多くの研究がなされている,特に腫瘍径,リンパ節転移度,組織型,脈管内侵襲などは予後と密接な関係にある組織学的諸因子として良く知られている.
 なかんずく,乳癌組織内における脈管内侵襲は予後に関与する重要な因子であるとするTeel & Sommers(1964)1)らの報告以来,多くの研究がなされている.脈管内侵襲にはリンパ管侵襲と静脈管侵襲があるが,この観点から,これまでの報告をみると,乳癌の予後との関係を,静脈管侵襲を中心に検討したもの1-5),リンパ管侵襲について検討したもの6),両者を一括して検討したもの7,8)などに細分されるが,いずれも乳癌の予後と密接な関係にある事を指摘している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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