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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻2号

1983年02月発行

文献概要

特集 脾摘をめぐる話題

脾臓と免疫能

著者: 折田薫三1

所属機関: 1岡山大学医学部第1外科

ページ範囲:P.179 - P.184

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はじめに
 脾臓の免疫学的な位置づけは必ずしも明らかではない.胸腺や骨髄,リンパ節が,それぞれ中枢性,末梢性リンパ組織としての位置を不動のものにしているのに比べ,中枢性リンパ組織に生じたT,Bリンパ球が分化と移住を続けて成熟した末梢リンパ球となるための単なる里親として脾が考えられ,脾自体の免疫学的特性に関して研究された論文は比較的少ないようにみえる.一外科医の私にとつてはあまりにも大きいテーマであるが,癌免疫外科を志す者へ課せられた命題として,あえて脾臓と免疫能について考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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