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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻2号

1983年02月発行

文献概要

新形影夜話・2

心の平静を保つこと

著者: 陣内傅之助12

所属機関: 1大阪大学 2近畿大学医学部附属病院

ページ範囲:P.222 - P.223

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 外科医が手術をするときには,体調の上からも精神的にも常に自分をベスト,コンディションにするように心掛けていなければならない.
 手術前夜は十分な睡眠がとれるよう日頃から訓練しておくべきで,むつかしい手術だからといつて気になつて眠れないようであつては,まだその手術をする資格はないといつてもいいだろう.もちろん,前日までに,以前まごついて困つたことのある手術の手順や,思わぬ異型に遭遇しても困らぬよう局所解剖の勉強をしておくことは当然であるが,これをすませたらあとは熟睡できるように日頃から癖をつけておくべきである.酒飲みの外科医の中には,このような場合には前夜十分お酒を飲んでぐつすり熟睡すると,朝早く目が覚めても頭がすつきりしているという人もある.こんな習慣の人はその方がいいだろう.要は翌朝の状態をベストに持つてゆくことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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