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外科医のための臨床輸液問答・12【最終回】
症例による電解質の見方〈その3〉
著者: 長谷川博1 和田孝雄2
所属機関: 1国立がんセンター外科 2慶大医学部内科
ページ範囲:P.227 - P.232
文献購入ページに移動和田 アチドージスが次々と続き,いままでわりとClに関係があるものが多かつたんですけれども,今度は糖尿病性のケトアチドージスですね.これは昏睡寸前の電解質正常例ですか.
長谷川 これは10数年前の症例ですが,口渇,多尿と体重減少を主訴としてきまして,胃の具合が悪いんだというんで,胃のほうを一生懸命調べたけれども,異常がない.入院する1週間前からとにかく身体の調子がものすごく悪い.それで,入院直後からうとうとし始めて昏睡的になつてきたんです.血圧も別に上がっていない.
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