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臨床研究
小児腸重積症—手術適応について
著者: 秋山泰広1 石橋健治朗2
所属機関: 1熊本赤十字病院小児外科 2熊本赤十字病院小児科
ページ範囲:P.259 - P.263
文献購入ページに移動小児の腸重積症は,比較的一般的な小児救急疾患の1つである.しかも小児の急性腹症として最も重要な疾患の1つであり,小児外科の対象疾患として以前より重視されている.小児の本症は,器質的原因のない,いわゆる特発性といわれているものが大部分をしめていることは周知の事実である.また手術をせずに治るという最大の利点があるが故に,本症の治療は原則的には,非観血的整復を試みるというのが諸家の一致した意見である.
しかしながら,非観血的整復の限界をどこにおくか,すなわち手術の適応規準となると,諸家の報告はまちまちである.そこで,過去5年間にわれわれが経験した自験例150例について,臨床的検討を加え,手術適応の規準について考察を行つたので,若干の文献的考察と共に報告する.
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