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臨床報告
直腸バリウム肉芽腫の1例
著者: 山森積雄1 三尾六蔵2 渡辺祥2 青木敦3
所属機関: 1岐阜大学医学部第2外科 2渡辺病院 3青木病理組織研究所
ページ範囲:P.277 - P.282
文献購入ページに移動直腸のバリウム肉芽腫は造影剤である硫酸バリウムが粘膜下に侵入した時に発生する肉芽腫である.現在,バリウムを使用した注腸造影検査が行われているが,今回われわれは注腸造影検査時に使用したバリウムが無痛性に管外漏出し,直腸後隙にバリウム肉芽腫を形成した非常に稀な例を経験した.本例のバリウムの粘膜下への侵入過程について述べるとともに若干の文献的考察を加えて報告する.
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