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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻3号

1983年03月発行

Report from overseas

米国における超音波診断(その5)—腎臓の手術への応用

著者: 町淳二1

所属機関: 1イリノイ大学医学部外科 2イリノイ大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.361 - P.366

文献概要

はじめに
 超音波法の手術中への応用は,1961年,Schlegelらが1),腎結石の手術にA-mode装置を使用したことにはじまる.その後,このA-mode超音波法による腎臓の術中での報告がみられたが2),腎結石によるA-mode spikeの判別の困難さから,この方法はあまり広く応用されなかつた.
 これに対し,1977年,CookとLyttonは3),B-mode超音波法を腎結石の手術にはじめて応用した.彼らは10MHzのtransducerを用い,11例の臨床例を通して,B-mode法が腎結石の存在部位の決定と,結石の除去に有用な方法であることを強調している.彼らはまた,術中における腎結石の検索および結石除去を行う上で,operative X-ray,nephroscope,Plasma coagulumの使用などと比較しても,B-mode超音波法が非常に優れていると述べている4,5)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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