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臨床報告
Glucagonomaの1例及びその報告例に関する文献的考察
著者: 高在完1 竜崇正1 山本宏1 佐藤博1 松嵜理2
所属機関: 1千葉大学医学部第2外科 2千葉大学医学部第1病理
ページ範囲:P.397 - P.402
文献購入ページに移動極めてまれな疾患とされるGlucagonomaは,その特徴的といわれる皮膚病変がGlucagonoma症候群として重視され,歴史的にも初期には皮膚科領域で扱われる事が多かつた.しかし最近の免疫化学的検索法の進歩及び普及により,血中glucagon(lmmnoreactive glucagon以下IRGと略す)の測定や,病理組織標本の免疫組織化学的検索が比較的容易に行われるようになるにつれ,機能性島細胞腫としてのGlucagonomaの診断がより的確に下されるようになつてきている.われわれも最近,残念ながら術前にGlucagonomaとの診断を下し得なかつたものの,膵腫瘍として手術を施行し,その摘出標本の免疫組織化学的検索によりGlucagonomaと確定診断された1例を経験したので,外国報告例を含めた従来の報告例に関する若干の文献的考察を加え報告する.
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