icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻5号

1983年05月発行

文献概要

特集 緊急減黄術—テクニックとそのコツ

経皮的減黄術—胆管ドレナージ

著者: 高田忠敬1

所属機関: 1帝京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.585 - P.593

文献購入ページに移動
はじめに
 経皮的胆管造影法(PTC)は,主に閉塞性黄疸の鑑別に用いられてきたが,その診断の有用性の反面,穿刺孔からの胆汁漏出,腹膜炎,あるいは胆道内圧上昇による胆管内細菌の全身性散布,菌血症,細菌性ショックなどの危険が存在した.これらの合併症防止対策の1つとして,経皮的胆管ドレナージ(PTCD)が登場した.当初,PTCDはtemporary drainageとしての役割であつたが,その後,穿刺部位やドレナージチューブの挿入・留置法などに種々の工夫が重ねられ,continuous drainageが可能となり,現在では,閉塞性黄疸や胆道感染症に対するfirst choiceの胆道減圧法として広く普及している1)
 このPTCDの穿刺方法には,X線透視下での穿刺と超音波誘導下での穿刺がある,本稿では,我々の行つている影像下直達法による穿刺2,3)とともに超音波誘導下PTCD4,5)についての手技について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?