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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻5号

1983年05月発行

文献概要

特集 緊急減黄術—テクニックとそのコツ

肝内胆管外瘻術による胆道ドレナージ

著者: 飯田修平1 都築俊治1 松本隆博1 森俊治1 戸泉篤1 篠田政幸1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.617 - P.623

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はじめに
 高度の閉塞性黄疸は極めて危険な状態である.すなわち,減黄処置をおこなわない場合には閉塞性化膿性胆管炎,肝腎症候群,消化管出血などを併発することが多いからである.さらに,減黄することなく侵襲の大きな手術を加えることは,上記の合併症を招来する可能性があり極めて危険である.従つて,高度の閉塞性黄疽例に対しては,まず,可及的,速やかに減黄処置をとる必要がある.
 減黄処置のうち第1選択の方法としては経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)を用いている.しかし,PTCDのみでは充分でない.または不適当な場合がある.その時には,手術的に肝内胆管外瘻を造設している1-3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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