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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻5号

1983年05月発行

文献概要

臨床報告

多発性内分泌腺腫瘍症—2b型—の1例

著者: 大久保智佐嘉1 浜田長輝1 莫根隆一1 山角健介1 馬場国昭1 金子洋一1 愛甲孝1 野村秀洋1 西満正1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.711 - P.716

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はじめに
 甲状腺髄様癌に褐色細胞腫や上皮小体の腺腫または過形成を合併したSipple症候群は,別称multiple endocrine neoplasia(以下MEN)の2型(多発性内分泌腺腫瘍症)とも呼ばれ,このうち粘膜神経腫やMarfan様体型を合併するものを2b型,伴わないものを2a型と区別している.高井ら4)の本邦集計によると2a型が40例を見るのに比して,2b型は6例に過ぎない.しかもそのうち完全型は3例ときわめてまれである.今回我我は,甲状腺髄様癌に両側性褐色細胞腫及び多発性粘膜神経腫を合併した典型的MEN 2b型の1手術例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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