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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻6号

1983年06月発行

特集 吻合法—目でみるポイントとコツ

消化管吻合法

胃全摘術—食道空腸ρ吻合

著者: 菅原克彦1 関川敬義1 江口英雄1

所属機関: 1山梨医科大学外科

ページ範囲:P.787 - P.790

文献概要

 胃全摘後の再建術式は安全性と術後に発生する無胃症候群を防止するため各種の術式が考案されている.Roux-en-Y法により挙上した小腸,有茎の横行結腸や回盲部がそれぞれの根拠により胃の代用臓器として用いられている.一般的に行われる小腸利用による術式には中山,友田,大内,光野らの方法が有名である.著者らは先人にならい挙上した空腸でρループを作製して切離した食道下部と端側吻合する術式を採択しており,重篤な食道空腸吻合部の縫合不全はなく逆流性食道炎の防止や食物の貯留能の改善に有用であり術後愁訴もきわめて少ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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