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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻6号

1983年06月発行

特集 吻合法—目でみるポイントとコツ

消化管吻合法

胃切除術—胃・空腸Roux en Y吻合

著者: 佐々木公一1 武藤輝一1

所属機関: 1新潟大学医学部第1外科

ページ範囲:P.803 - P.805

文献概要

 胃と空腸を図1のように吻合した場合,吻合部潰瘍が発生し易いということは古くからよく知られている.すなわち,十二指腸内容(十二指腸液,胆汁,膵液など)が直接に下部腸管へ流れることになり,胃空腸吻合部での胃液と十二指腸内容との混合による中和作用が低下するため,強い胃酸の消化作用によつて吻合部潰瘍が発生する,といわれている.
 したがつて,このような吻合術式は胃酸分泌区域の大部分を切除する胃亜全摘術で,しかも,何らかの解剖学的制約のために他の吻合法を行うことができないような極めて特殊な症例にのみ許される術式といえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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