臨床外科38巻6号

1983年06月発行

特集 吻合法—目でみるポイントとコツ

消化管吻合法

器械吻合—食道離断術

著者： 出月康夫¹

所属機関： ¹聖マリアンナ医大第1外科

ページ範囲：P.855 - P.859

文献概要

適応
　食道離断術（経胸法，経腹法）は手縫い法，器械吻合のいずれでも実施することが出来るが，自動吻合器の利用は経腹法においてとくに有用である．
　消化管自動吻合器としてわが国では米国製（EEA），ソ連製（STPU型），国産（中山式）の3種類が使用されている．いずれの吻合器も食道離断術に使用することが出来るが，本稿ではわれわれが常用しているEEAによる経腹的食道離断術について述べる．