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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻6号

1983年06月発行

文献概要

特集 吻合法—目でみるポイントとコツ 消化管吻合法

胆管吻合術

著者: 羽生富士夫1

所属機関: 1東京女子医大消化器病センター外科

ページ範囲:P.871 - P.875

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 胆管吻合法を必要とする胆道再建術(この用語についての明解な定義はまだ無いといえるが)の対象となる疾患は,極めて多種多様であり,手術例も近年急速に増加している.良性疾患では,胆管結石症,肝内結石症,先天性胆管拡張症,膵胆管合流異常症,良性胆管狭窄,術中胆管損傷,慢性膵炎などであり,悪性疾患では,胆管癌,胆嚢癌,乳頭部癌,膵癌などが対象となる.
 胆道再建術の術式そのものも多種多様であり,最も単純な形の,胆管胆管吻合術から,胆管十二指腸吻合術,胆管空腸吻合術,まれには,胆管胃吻合術などが行われているが,さらに肝門部胆管空腸吻合術,肝切除兼肝内胆管空腸吻合術といつた手術も施行される.膵頭十二指腸切除や膵全摘も胆管吻合法が必須の手術であり,時には,血管合併切除,拡大肝右葉切除兼膵頭十二指腸切除といつた極限的な術式も行われるようになつた.ここでは,胆管吻合法を中心に,胆道再建術の要点と問題点,縫合糸のえらび方,吻合法の実際を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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