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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻6号

1983年06月発行

文献概要

特集 吻合法—目でみるポイントとコツ 消化管吻合法

胆管吻合術—肝管空腸吻合法

著者: 小野慶一1 大沼裕行1 奥寺大1

所属機関: 1弘前大学医学部第2外科

ページ範囲:P.877 - P.879

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 胆道再建のひとつの手段として肝管空腸吻合術があげられるが,本法を安全に実行するため,著者は留意すべき3原則として,1)縫合不全,2)術後狭窄,3)上行感染をそれぞれ防止することを強調したい.そのためにはRouxen-Y方式による端側吻合術が効果的であろう.この方法であると吻合部の緊張が完全に回避され,従つて粘膜相互の確実な接着が可能であり,また腸内容の肝内胆管への上行汚染がかなりの程度防止されるからである.また肝門部という狭い手術野での操作が主体となるため,後壁は全層一層で行つた方が確実に粘膜の相互接着が実現され術後狭窄を防止できるように思われる.以下ステップをふんで解説してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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