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特集 吻合法—目でみるポイントとコツ 尿路系・他
尿管・腸吻合
著者: 田崎寛1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.929 - P.931
文献購入ページに移動 尿管・腸吻合の歴史は古く1851年Simonによる尿管・直腸吻合,1903年Müllerによる尿管・S状腸吻合,1904年Goldenberyによる遊離回腸・尿管吻合を用いた回盲部導管などに始まつたが,Bricker(1950)の回腸導管造設術まで実用化には至らなかつた.その後もHeitz-Boyer法,Loseley-Johnson法などの直腸利用の尿路変更法も行われたが,結局現時点で実際の評価を得ているのは回腸導管造設術と尿管・S状腸吻合術である,結腸導管造設術も限られた症例には適応となるが,尿管・腸吻合の手技からすれば前述の2手術について述べれば足りるものと考える.
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