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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻6号

1983年06月発行

文献概要

特集 吻合法—目でみるポイントとコツ 尿路系・他

卵管吻合術

著者: 伊藤博之1

所属機関: 1聖路加国際病院産婦人科

ページ範囲:P.937 - P.939

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□適応と診断
 卵管不妊に対する手術療法のコツは,適応の選択にあるといえよう.そのためには術前に,病変部の確認,原因疾患の発見に勉める.とくに必要な検査は子宮卵管造影法で,これによつて大体の病態を把握できる.そのほか,ラパロスコープやクルドスコープも参考になる.
 原則として,一側卵管に通過性が認められれば,本手術は行わない.そのほか患者年齢(40歳以上は妊娠しにくい),原因疾患(結核性病変は除外する)も考慮する必要がある.その結果,対象となる患者は,40歳以下の卵管不妊手術後の復元希望者,卵管妊娠の保存手術,峡部の結節性卵管炎などが主となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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