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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻7号

1983年07月発行

特集 鼠径・大腿ヘルニアの話題

鼠径部のsurgical anatomy

著者: 牧野永城1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.971 - P.976

文献概要

はじめに
 鼠径・大腿ヘルニアの手術を正しく行うために最も重要なのは,鼠径部の正確な解剖の知識である.一般の外科医が本人はよく知つているつもりでも,実はよくわかつていないことが多いのも鼠径部の解剖である.鼠径部の解剖に,かなり難解な部分が多いことは欧米のヘルニアの専門家といわれる学者達の間で,いまなお意見の違いがあつて論議の続いていることでもわかることであろう.鼠径ヘルニアは,おそらく外科手術のうち最も数多い手術であり,その手術には外科医たる者,すべてに熟練が要求される.その最も基本になるのが解剖の知識なのである.その解剖も結局は指導医の下に実地の修練を重ねて得られるもので,本だけで得られるものではないのだが,ここではその習得にいくらかの助けにでもなればと思い,成人外鼠径ヘルニア手術の手順を追う形で解説を試みてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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