文献詳細
文献概要
特集 鼠径・大腿ヘルニアの話題 小児鼠径ヘルニア
麻酔—再発予防と外来手術の面から
著者: 岩井浩1
所属機関: 1岩井クリニック
ページ範囲:P.977 - P.981
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小児そけいヘルニアは,全身麻酔を要する小児疾患の中で最も頻度の高い疾患のひとつである.ある幼稚園での疫学的調査では,全園児の5.1%が何らかの全身麻酔を経験しており,そのうち約20%がそけいヘルニアであつた1).
そけいヘルニアを手術するとき,中小病院では専門麻酔医を得がたいため,殊に新生児や幼児では外科医が不安を抱きながら麻酔をかけるか,出張麻酔医を得られたとしても術者は遠慮しながら執刀するのが現実であろう.
小児そけいヘルニアは,全身麻酔を要する小児疾患の中で最も頻度の高い疾患のひとつである.ある幼稚園での疫学的調査では,全園児の5.1%が何らかの全身麻酔を経験しており,そのうち約20%がそけいヘルニアであつた1).
そけいヘルニアを手術するとき,中小病院では専門麻酔医を得がたいため,殊に新生児や幼児では外科医が不安を抱きながら麻酔をかけるか,出張麻酔医を得られたとしても術者は遠慮しながら執刀するのが現実であろう.
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