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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻7号

1983年07月発行

文献概要

特集 鼠径・大腿ヘルニアの話題 成人鼠径ヘルニア

ヘルニア手術における精索または子宮円靱帯の処理

著者: 伊藤隆夫1 田中千凱1 操厚1 松村幸次郎1 竹腰知治1 木田恒1 梶間敏彦1 国井康彦1

所属機関: 1岐阜市民病院外科

ページ範囲:P.1015 - P.1018

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はじめに
 鼠径ヘルニア手術とはいえ,minor surgeryとあなどると,思わぬ合併症をまねく.成人鼠径ヘルニアの根治術としては,ヘルニア嚢の高位結紮切断のみでは再発防止の面からみると不十分であつて,腹横筋膜Fascia transversalisを用いた内鼠径輪の縫縮と鼠径管後壁の補強が必要であることの認識が一般化している1-4)
 ここでは根治術施行にさいしての精索および子宮円靱帯の処理を含む諸操作についてのべ,当科での術後アンケート調査による再発および愁訴について言及する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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