文献詳細
特集 臓器全摘後の病態と管理
文献概要
はじめに
膀胱は,腎からの尿を一旦貯留し,一定量になつたら排泄する極めて単純な臓器であり,他臓器の如き分泌,吸収といつた働きはない.よつて,膀胱摘出後には基本的には尿の貯留と排尿ができなくなるだけで,その他の機能障害が直接現われることはない.しかし,膀胱が摘出されたあと,腎からの尿をいかに扱うかは患者の社会生活のみならず,生命に直接関与する腎機能に極めて大切である.そこで,膀胱摘出後の病態として,尿路変更後に起こる問題について述べることにする.
膀胱は,腎からの尿を一旦貯留し,一定量になつたら排泄する極めて単純な臓器であり,他臓器の如き分泌,吸収といつた働きはない.よつて,膀胱摘出後には基本的には尿の貯留と排尿ができなくなるだけで,その他の機能障害が直接現われることはない.しかし,膀胱が摘出されたあと,腎からの尿をいかに扱うかは患者の社会生活のみならず,生命に直接関与する腎機能に極めて大切である.そこで,膀胱摘出後の病態として,尿路変更後に起こる問題について述べることにする.
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