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臨床研究
急性虫垂炎の超音波診断に関する検討
著者: 高田忠敬1 安田秀喜1 内山勝弘1
所属機関: 1帝京大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1217 - P.1224
文献購入ページに移動急性虫垂炎の診断,成因,病態,手術適応については,これまで多く論じられ1-4,その手術は外科医の出発点と言われる程普遍的なものとなつている.しかし,開腹手術を行つてみると,術前の臨床症状や所見から考えていた病期と実際とが一致しない例もしばしば存在し,なかには保存的治療の適応であつたと反省させられる例も少なくない.これに対し虫垂炎の病期,病勢を数量的に判定する計量診断もあるが1,4),これにても臨床症状や所見を経験的座標で判定するものにすぎない.われわれは,より客観的判定法として超音波検査を導入し,重症度判定に有意義な知見をえたので報告する.
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