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臨床報告
小児の腹部鈍的外傷による胃破裂の1治験例
著者: 土岡丘1 長鳥金二1 池田舜一1 白石哲1 川満富裕1 腰塚学2
所属機関: 1独協医科大学第1外科 2日光古河総合病院外科
ページ範囲:P.1249 - P.1252
文献購入ページに移動小児の腹部鈍的外傷による消化管穿孔は極めてまれである.私たちは最近小児の外傷性胃破裂を経験した.幸い合併損傷はなく,術後経過は良好である.
発育過程にある小児は成人に比して,腹壁も未発達であり,小さな外力により思わぬ内臓損傷を伴つていることが多く,受傷後の患者管理を慎重に行う必要がある.さらに最近の交通事故の増加に伴つて,今後小児腹部外傷も増加すると考えられるので,外傷性胃破裂例の概略を紹介し,診断および治療について若干の文献的考察を加え報告する.
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