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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻8号

1983年08月発行

文献概要

臨床報告

小児の腹部鈍的外傷による胃破裂の1治験例

著者: 土岡丘1 長鳥金二1 池田舜一1 白石哲1 川満富裕1 腰塚学2

所属機関: 1独協医科大学第1外科 2日光古河総合病院外科

ページ範囲:P.1249 - P.1252

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はじめに
 小児の腹部鈍的外傷による消化管穿孔は極めてまれである.私たちは最近小児の外傷性胃破裂を経験した.幸い合併損傷はなく,術後経過は良好である.
 発育過程にある小児は成人に比して,腹壁も未発達であり,小さな外力により思わぬ内臓損傷を伴つていることが多く,受傷後の患者管理を慎重に行う必要がある.さらに最近の交通事故の増加に伴つて,今後小児腹部外傷も増加すると考えられるので,外傷性胃破裂例の概略を紹介し,診断および治療について若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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