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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻9号

1983年09月発行

特集 肝硬変と手術

術前・術後の管理—一般的手術;栄養法を中心に

著者: 吉田奎介1 新国恵也1 高木健太郎1 武藤輝一1 松原要一1

所属機関: 1新潟大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1299 - P.1305

文献概要

はじめに
 肝硬変症自体の予後が改善され,手術を要する他臓器疾患を併発した症例にもまま遭遇するようになつた.また肝硬変症例には胃十二指腸潰瘍や胆石症の発生頻度が高いことも知られている.表1は最近3年間にわれわれの教室で手術を行つた肝硬変(確診)を持つ消化器疾患症例である.肝障害を承知の上で手術を行うということで,緊急度の高い疾患すなわち消化器癌,出血性胃潰瘍,イレウスなどが中心となつている.これらの症例の術前・術後管理としては,食道静脈瘤への直達手術の場合を基本として,それぞれの基礎疾患と手術術式に応じて工夫を加えて行くわけである.ここでは特に頻度が高く,また緊急度,侵襲の大きさなどの面で最も困難が大きいと思われる胃癌や食道癌症例の栄養管理を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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