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文献詳細

雑誌文献

臨床外科38巻9号

1983年09月発行

文献概要

文献抄録

大腸の血管異形成

著者: 柵瀬信太郎1 西尾剛毅1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.1327 - P.1327

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 大腸からの出血の原因,部位の診断にはバリウム注腸法,大腸ファイバースコープなどが用いられてきたが,これらの診断法ではつきりとした出血の原因がみつからず困難することがある.近年までは右半結腸の憩室症が出血の原因であろうと考えられてきたが,血管造影法が出血時ならびに止血後にも行われるようになり,大腸出血の原因として粘膜下の血管異形成が注目をあびるようになつた.著者らは大腸血管異形成による出血を3例経験し,その成因,診断,治療について報告している.
 この疾患は後天的な大腸粘膜下の血管の異形成であり,いわゆる先天的な動静脈奇形arteriovenous mal-formationとは全く異なつた疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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