文献詳細
Report from Overseas
急性壊死性膵炎の外科的治療
著者: 許光根1 李成日1 姜惟龍1 李乃新1 崔東煥1 申瑢碩1 李柱日1 刘在文1 孫桂栄1 郎国栄1
所属機関: 1中国延辺医学院附属病院第1外科
ページ範囲:P.1345 - P.1347
文献概要
急性壊死性膵炎の多くは重症例で,症状進展が迅速であり,変化も複雑で,臨床検査所見も極めて多彩となり,しかも本型と浮腫型・出血型との鑑別には特異的な試験方法が無いため,その確定診断を得ることが必ずしも容易だとは言えない.その理由としては,いろいろな症状や所見と膵臓の病理組織的所見とが必ずしも平行していると言えないからである.最近,急性膵炎に対して積極的保存療法で改善の兆が見られない場合にはむしろ早期手術を施行しようと主張する傾向も見られるが,急性壊死性膵炎の術後死亡率は比較的高く35〜47%1-5)に達している.当科において1961年より1981年までに外科的治療を行つた急性壊死性膵炎は42例である.本稿では,その自験例を通して得た経験を若干述べてみたい.
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