文献詳細
特集 今日の肺癌
文献概要
はじめに
近年肺癌の外科的治療に際して腫瘍の特性に応じた治療法の選択がなされるようになり,さらに気管支ファイバースコープ,血管造影,C-Tスキャン,核医学検査など腫瘍の浸潤範囲や転移の有無に関する診断技術の進歩など,各分野に於ける医療レベルの向上が積み重ねられて治療成績の向上がもたらされつつある.ことに,ここ数年心臓血管外科的手技を用いることにより,肺門部あるいは縦隔の心大血管系に浸潤が,認められる症例に対しても積極的に手術適応を拡大する試みがなされるようになつてきた.本稿では,かかる拡大手術の中で人工心肺による,体外循環を用いた肺癌の手術について,主として手術手技を中心にわれわれの方法を紹介したい.
近年肺癌の外科的治療に際して腫瘍の特性に応じた治療法の選択がなされるようになり,さらに気管支ファイバースコープ,血管造影,C-Tスキャン,核医学検査など腫瘍の浸潤範囲や転移の有無に関する診断技術の進歩など,各分野に於ける医療レベルの向上が積み重ねられて治療成績の向上がもたらされつつある.ことに,ここ数年心臓血管外科的手技を用いることにより,肺門部あるいは縦隔の心大血管系に浸潤が,認められる症例に対しても積極的に手術適応を拡大する試みがなされるようになつてきた.本稿では,かかる拡大手術の中で人工心肺による,体外循環を用いた肺癌の手術について,主として手術手技を中心にわれわれの方法を紹介したい.
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