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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻1号

1984年01月発行

特集 今日の肺癌

高齢者肺癌の外科

著者: 大畑正昭1 飯田守1 新野晃敏1 大森一光1 中岡康1 瀬在幸安1

所属機関: 1日本大学医学部第2外科

ページ範囲:P.61 - P.67

文献概要

はじめに
 最近の肺癌外科臨床で重要な課題は高齢者肺癌例の増加と,それに伴う高齢者肺癌手術適応の決定,術中術後の管理である.数年前まで70歳以上,とくに75歳以上の肺癌症例が手術の対象となることはむしろ稀であつたが,最近の著明な増加は諸家の報告にみられる.われわれの施設においても,昭和57年度(1982年)の肺癌入院例は表1のように,70歳台が26例40.6%を占めており,切除例も45例中15例33.3%と70歳台がもつとも多い.このことから,高齢者肺癌例に対する手術適応の選択および術中,術後管理は呼吸器外科における重要な課題であり,本稿は著者の高齢者肺癌の臨床経験をもとにその増加の背景,高齢者肺癌の特徴,手術適応の評価,合併症ならびに80歳以上超高齢者肺癌切除例についても言及したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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