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臨床研究
右側外傷性横隔膜ヘルニアの診断と治療—自験例3例の分析と文献的考察
著者: 田島知郎1 久保田光博1 猪口貞樹1 杉田輝地1 三富利夫1 山近勝美2
所属機関: 1東海大学医学部第2外科 2山近病院
ページ範囲:P.85 - P.91
文献概要
右側外傷性横隔膜ヘルニアの頻度は低く,左側のそれで認められるような典型的所見が肝の存在により急性期には明らかでないことが多く,また発生に要する鈍性外力の強さは左側の場合よりも大きく,従つて合併損傷がより重篤で目を奪われ易いことなどから,診断の遅れることが少なくない.本稿では自験例3例を血管造影,CT,肝スキャンなどと共に供覧し,報告例の多くが1例報告であるためもあつて論議が不十分である手術的アプローチをも含めて,鈍性外傷による右側外傷性横隔膜ヘルニアの現在における理解を整理したい.
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