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臨床報告
長期間valvular pneumoperitoneumを繰り返した胃潰瘍穿孔の1例
著者: 佐藤干城1 江尻友三1 藤井功衛2 舟田公治2 戸沢敬夫2
所属機関: 1いわき市立常磐病院外科 2いわき市立常磐病院病理内科
ページ範囲:P.123 - P.126
文献購入ページに移動消化管穿孔による気腹症の中で,穿孔部に対し周囲臓器が弁状に働いて気腹症を生ずるものを,1932年Sin—gerがvalvular pneumoperitoneumと呼ぶことを提唱した1).以来,本症について外国での報告例は散見するが,本邦での報告例は比較的少ないようである2).
今回われわれは,約1年間にわたつて,valvular pneumoperitoneumの状態を繰り返していたと推定される極めて稀な胃潰瘍穿孔の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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