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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻10号

1984年10月発行

特集 胆管癌の外科

切除率を向上させるにはどうするか—上部胆管癌における血管切除,再建術

著者: 都築俊治1 尾形佳郎1 飯田修平1 折井正博1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.1393 - P.1398

文献概要

はじめに
 上部胆管癌に対する手術は肝切除を合併した胆管切除が行われるようになつてから切除率が向上しつつあるが,門脈,肝動脈への癌浸潤のため切除不能とされることも多い.われわれは1974年以来21例の切除例を経験したが,このうち6例は血管の合併切除を行つて切除し得た例である.血管の合併切除,血行再建は1例毎に考えながら行つたので未だ完成された標準術式にはなつていないが,現時点で最善と考えている術式について述べる.一種のinterim reportとも言うべきものであるが,試行錯誤の記録の中から何らかの示唆を汲みとつて頂ければ幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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