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文献詳細

雑誌文献

臨床外科39巻10号

1984年10月発行

文献概要

文献抄録

肛門括約筋傷害—Parks式括約筋修復術の方法と成績

著者: 寺本龍生1

所属機関: 1慶応大学医学部外科

ページ範囲:P.1417 - P.1417

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 肛門括約筋の断裂は外傷,肛門手術,産道外傷によりひきおこされ,さまざまな程度の排便障害をもたらす.これらの障害は患者を社会より遠ざけ,医師を訪れるまでの期間が長期にわたるものが少なくない.
 肛門括約筋修復術として多くの術式が報告されてきたが,それらを分類すると,間接法と直接法に分けられる.間接法は,他の部位の横紋筋または筋膜移植による補強や外括約筋縫縮術である.直接法は,断裂筋断端を遊離し,端々縫合することであるが,縫合部の膨開,筋断端の牽縮等により,悲観的結果に終つている.そこで,縫合法を重畳法に変えることにより良い成績をあげることができるようになつた.われわれは1961年から1982年に治療された97例の外科的治療につき述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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