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臨床報告
胆石イレウスの1例—本邦報告170例の検討
著者: 渡辺幸康1 板東隆文1 豊島宏1
所属機関: 1日本赤十字社医療センター消化器外科
ページ範囲:P.1489 - P.1493
文献購入ページに移動胆石イレウスは胆石が腸管に嵌頓して生じる機械的イレウスであり,本邦では比較的稀な疾患とされ,1903年江口ら1)の報告以来現在まで180数例を数えるのみであり,胆石の腸管への通過経路,嵌頓部位,診断・治療法など多くの興味が持たれている疾患である.われわれは最近術前に消化管造影にて診断し,術後胆嚢十二指腸瘻の経過を内視鏡的に観察し得た症例を経験したので報告する.また本邦報告170例について胆石の大きさと嵌頓部位,内視鏡診断,外科的治療法と予後に関して検討を加えた.
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